2021/06/15 14:48
陶器
「陶土」と呼ばれる土を主な原料としていて、「土もの」とも呼ばれます。
あたたかみある質感と経年の変化が楽しめる器です。
「陶器の使いはじめ」
食器の染みや臭い移りが気になる方は、ご購入後に「目止め」を行ってください。
目止めは、お米のとぎ汁を鍋に入れ15分程弱火でゆっくりと煮沸します。
煮沸後はとぎ汁が冷めてから器を取り出し、よく洗い乾いた布で拭いてください。
※とぎ汁を沸騰させてしまうと、器の一部のみ高温となりヒビが入ったり、鍋と器又は器同士が当たり欠けてしまう可能性が
ありますのでご注意ください。
※急激な温度変化は器が破損する場合があります。
※目止めをしても染みや臭い移りを完全に防ぐ事はできません。
「日々の扱いについて」
・残り物の保存に使う等、汁気や油分のあるものを長時間器に入れ置いておくと染みになりやす
いのでご注意ください。
・使用後洗った器は、釉薬の掛かっていない部分を上にしてしっかりと乾燥させて下さい。
器に水分が染み込んだ状態で収納すると、カビの原因となります。
浸け置き洗いは水分が染み込みやすいので避けた方が良いです。
洗いの最後に熱いお湯をかけると乾きが早くなります。
・当店の器は電子レンジはお使いいただけますが、水分を吸っている分予想以上に熱くなったり
破損する場合もありますので、大切な器は電子レンジでの使用を避けるなど個々の判断にお任せします。
・オーブンや直火については、耐火性の土を使用した器のみ使用できます。
・食洗器は水流により他の器に当たった場合割れやヒビが入りやすい為、使用する場合はご注意ください。
「貫入(かんにゅう)ついて」
貫入とは、器が高温の窯から出て徐々に冷めてくるときに、釉薬と素地の収縮率の違いで入る釉薬のヒビのような状態の事をいい
ます。素地が割れてできるヒビとは異なります。
使い続けていくうちに、貫入に汁や飲み物の色が入り模様のように変化し器の味わいを深めます。
「うつわを育てる・変化を楽しむ」
貫入により時間をかけて姿を変えていく「土ものの器」。ゆっくりと変化する器の姿に目を向けながら暮らしていく事も陶器の器を使う楽しみの一つです。
土鍋
当店の土鍋は土の吸水性が高い伊賀焼の土鍋のため、使い初めはもちろんの事、定期的な目止めが必要です。目止めをせずにご使用されますと、水漏れが発生しやすくなりますのでご注意ください。
「目止めの方法」
① 土鍋を水洗いし、よく乾燥させます。
※鍋の底が濡れたまま火にかけると、ひび割れの原因になるのでしっかりと乾燥させてから
火にかけてください。
② 土鍋にお水を8分目くらいまで入れます。
③ 水を張った土鍋に、お茶碗一杯分くらいのお米(お冷ご飯でOK)を入れて、
1時間程、弱火にかけます。吹きこぼれないようにご注意ください。
④ ③が終わったら、火をとめて自然に冷めるまで待ちます。
⑤ 冷めたら、土鍋を洗いよく乾燥させてください。
「日々の扱いについて」
①底の素焼き部分が水に濡れたまま火にかけると、急激な温度変化により
ヒビが入ったり割れててしまう恐れがあります。
②空炊きをするとヒビや割れの恐れがあります。
③熱い土鍋を急に冷たい所に置いたり、水に浸けたりすると、ヒビや割れる恐れがあります。
④油を使用しての調理がNGの土鍋もございますので、ご注意ください
⑤土鍋表面にひび(貫入)が入ることがあります。これは、伊賀の土鍋の特徴です。
ご使用には差し支えありませんが、じんわりと水漏れする場合は、お粥を炊いて目止めをして
ください。
⑥食品を長時間入れたままご使用になりますと、貫入に浸透し、しみ・臭いの原因になりますので
お控えください。
⑦ ご使用後はよく洗い十分に乾燥させてかてください。
吸水性がある為、乾燥が不十分ですと、カビ・しみ・臭い発生の原因となります。
伊賀焼の土鍋は多孔質な荒い土が高い蓄熱性を生み、一度温まると冷めにくく、素材の旨味を引き出してくれます。美味しく調理ができる反面、目止めなど手間がかかる事もありますが、手間の分愛着もわきます。伊賀の土鍋は優秀な「台所の道具」です。
磁器
「陶石」を砕いて粘土状にしたものを原料とし「石もの」とも呼ばれます。
つるりとした滑らかな質感で陶器と比べて硬度があり、吸水性は無い為手間のかからない器です。
「磁器の使いはじめ」
磁器の器は、購入後洗剤で洗ってすぐに使用できます。
陶器と違い染みや臭い移りがしにくい為、目止めの必要はありません。
「日々の扱いについて」
・吸水性がないため、染みや臭い移りもしにくく残り物の保存も可能です。
手間のかからない器です。
・食洗器も使用できます。
・電子レンジも使用できます。ただし金彩を使っているものは使用できません。
・オーブン・直火は使用できません。
ガラス
ガラスには主に、耐熱ガラス、ソーダガラス、クリスタルガラスがあります。
耐熱と書かれていないガラスのほとんどがソーダガラスです。
※当店の扱うガラスの器は耐熱ではありません。
「ガラスの使いはじめ」
ガラスの器は、購入後洗剤で洗ってすぐに使用できます。
「日々の扱いについて」
・当店の扱うガラス製品は耐熱及び強化ガラスではありません。
熱湯を入れたり、ガラスが熱いうちに氷を入れたりするなど、急激な温度変化は
破損の原因になるためご注意ください。
・ガラス製品に細かいヒビ・カケ・スリ傷等の入ったものは思わぬ時に破損することがありますのでご注意ください。
・電子レンジ・食洗機・オーブン・直火は使用できません。